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フィリップ・デュフォー
 
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  ジュー渓谷の片隅、ル・サンティエにある廃校を利用したフィリップ.デュフォー氏の工房。廻りを森と草原に囲まれた恵まれた環境の中で、氏の逸品は創り上げられています。ジュー渓谷に生まれ育ったデュフォー氏は、昔ながらの時計作りの技術を継承するだけでなく、コンピュータを利用したムーブメントの設計など先端技術をも取り入れる事により、過去と現在の融合を実現し、
     
「グランプチソネリ」「デュアリティ−」等のすばらしい作品を創り上げる、現代スイスを代表するウォッチメーカーの一人です。  
 
     
     
     
私共シェルマンがデュフォー氏の作品を取り扱うようになったのは2000年4月、バーゼルフェアーで新作シンプリシティーを目にし、衝動的ともいえるようなアプローチをした結果でした。

それまで私共が持っていたデュフォー氏に対するイメージは、孤高の人で、代理店を望まず、エンドユーザーであろうが小売店であろうがディストリビューターであろうが価格は同じ、つまり自分で直接エンドユーザーにその時計を説明し、本当にその時計を理解できた人にしか売らない、というようなものでした。実際、当時も彼は、人当たりこそ良かったですが、私共のような日本の一小売店が取り扱いをオファーできるようなそんな相手では決してありませんでした。
 
     
  しかしシンプリシティーがあまりに美しく、まさに我々が柱として取り扱い続けているヴィンテージのパテックフィリップのように、最高の職人が丹精込めて徹底的に作りこんで初めて出しうる、繊細でそれでいて力強く美しい時計であった為、後先省みず、我々の時計に対する考え方、日本の時計ファンのこと、など色々なことをお話しし、デュフォー氏の代理店になることをお願いしてまいりました。それに対し、驚いたことに、彼は我々の考え方を高く評価して下さり、提案を心の底から喜んで受け入れて下さいました。

その感激を少しでも日本の時計ファンの皆様に見て頂こうと、その年の9月『フリップ デュフォーフェアー』を私共の銀座店にて催しました。通常時計フェアーといえば数多くの時計が展示され、僅かな写真やキャプションが添えられるのが常ですが、その折は展示時計の総数が6本。二十数か所のケースは、ひたすら彼の時計作りの姿勢をご覧頂くべく、現在の時計では見ることの出来なくなってしまった完璧な仕上げが施された各部品やそれらが元の素材から変化してゆく様、彼の祖父の代から使い続けられている工具、焼き入れの道具などなど普通の時計展とは全く趣の異なったものとなりました。
そして結果は予想を超え、時計ファンから、出版関係、放送関係、日本を代表する時計職人の方々、時計を勉強する若き時計師の卵達などなど店に入りきれないほどの方々が来店してくださり、心ゆくまで彼と語り合い、時計のあるべ
き姿について再認識いただきました。
   
 
     
今回のバーゼルフェアーでも、彼には世界各国より多くの取り扱い依頼があったようです。だが大変光栄なことに、「唯一の例外を除いてそのつもりはない。」と返事をして下さっていました。日本においても、このように高価であるにもかかわらず、多くの方にその違いをしっかりご理解いただき、多数のご注文を頂戴しております。その為残念ながら、ご注文後三年近くお待ちいただかねばなりませんが、是非ともご自身の目でその卓越した、しかし、恐ろしく控えめな彼の作品を直接ご覧頂ければと存じます。 今、ますます本物が求められる時代、フィリップ・デュフォーの作品は21世紀を代表する時計の一つとなると確信しております。
 
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